映画「セブン」:あらすじ

映画「セブン」は、1995年のアメリカ映画。
デヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン出演。


以下に、映画「セブン」の筋書きを、ざっと述べます。
この映画の詳しい筋書をかいてあるページを、あまり見かけたことがないため。
話の筋を知らない人には、聖書の話をしても無意味なので、先に筋を書いておきます。
ネタバレ注意。

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SE7EN (SHOWTIME)




(1) 「これが始まりだ」



定年退職間近の年老いたサマセット刑事が、自宅で身支度。殺人現場へ。

最初の殺人は、夫婦ゲンカの末に起きた。妻が夫を射殺した。
その現場に、赴任したばかりのミルズ刑事が現れる。

キャスト、スタッフの名前などが流れる。


月曜日

連続猟奇殺人事件の始まり。
肥満男が、スパゲッティに顔を埋めたまま、死体で発見される。

サマセット刑事、この事件について、警察で分署長に説明。
「バケツを置いて延々と食わせ続けた
検死官の話では12時間以上もだ
ムリをしてガイ者のノドは腫れ──
最後に気を失った
犯人に蹴られ内臓破裂
普通なら拳銃で一発だ
こんな手間はかけない 何が意味がない限り
… これは始まりだ」


火曜日

”新たに 山の手で殺人 弁護士 殺される”(新聞の見出し)
分署長、サマセット刑事に新たな殺人事件について説明。
「今朝グールドが殺された
彼の弁護士事務所で血にまみれて──
床に”強欲”(GREED)と書かれてた … 血の文字でな」

さらに、サマセット刑事に、前日発見された肥満男の胃にあった物を手渡す。


サマセット刑事、ひとりで再び肥満男の死体発見現場へ。
冷蔵庫の背面の壁に、”大食”(Gluttony)と書かれているのを発見する。

サマセット刑事、分署長らに説明。
「これが殺人現場の冷蔵庫の裏に」(と、紙に書かれた走り書きを見せる)
”地獄より光に至る道は長く険しい”(メモに書かれた言葉)
「ミルトンの「失楽園」だ

これが始まりだよ
七つの大罪だ
大食── 強欲──
怠惰 憤怒──
高慢 肉欲──
ねたみ
7つだ

あと5つは起きる」


サマセット、壁のダーツにナイフを投げる。自宅にて。
的の中心を少し外れたところに、ナイフが突き刺さる。


夜。サマセット、雨の街でタクシーを呼び止めて乗る。
サマセット、タクシーの運転手に「どちらへ?」と問われ、
「ここを離れろ」と指示。

到着したのは、図書館だった。
サマセット刑事はここで、キリスト教カトリック「七つの大罪」に関する本を探してコピーを取り、それらを封筒に入れ、警察に戻り、ミルズ刑事の机の上に置いた。




(2) 「こいつには奥がない」



水曜日

定年退職間近のサマセット刑事の机は、赴任したばかりのミルズ刑事のものとなった。
そこへ、ミルズの妻トレーシーから電話があり、サマセットは彼らの夕食に招かれる。

夕食後、ミルズとサマセットは、グールド弁護士の殺人現場の写真を見る。
二人で話すうち、現場にあった弁護士の妻の写真に奇妙な手がかりが残されていたことに話が及び、二人で妻に会いにいく。

その妻は、夫の殺害現場の写真を見せられ、現場の壁に飾っていた絵が、天地逆さまになっているのに気づく。

二人の刑事は、その絵に事件の手がかりがあると見て、再び殺人現場に戻る。
絵の後ろの壁に、HELP ME の手書き文字を発見。


木曜日

その文字の指紋を警察で照合した結果、指紋の主は、通称ビクターという男と判明。
その男を捕まえに行くことになったが、サマセットが一言、つぶやく。
「こいつとは思えん

こいつには奥がない」

警察は、スワットを含めてビクターの住む家に突入、そこでベッドに縛り付けられ、死にかけているビクターを発見する。
ベッドのそばの壁には、大きな字で ”怠惰”(SLOTH)。
ビクターは、1年は寝ていたと推定され、体も脳も衰退、多種多様の薬品を投与され、舌も咬み切っており、「目に光を照らしただけで ショックで死ぬ」と医師。


サマセットの自宅に、ミルズの妻トレーシーから電話があり、彼に相談があるので会いたい、と告げられる。





(3) 「ハッピー・エンドはない」



金曜日

外食屋のテーブルで、サマセット刑事と、ミルズ刑事の妻トレーシーが二人。
トレーシーの相談事は、彼女が妊娠した、ということだった。
ところが妻も子もないサマセットには、答えにくい。
彼は彼女のことをまったく気遣わず、産まないつもりなら妊娠は夫に内緒にしろ、とまで言う。


サマセット、ミルズを連れて図書館へ。FBIの手を借りて、本の貸出リストから、特定の本を借りた人物を割り出す。

男の名は、ジョン・ドゥ。彼が、おかしな本を借りては殺人を犯した可能性のある容疑者として、浮かびあがる。

二人はジョン・ドゥの家を訪ね、玄関ドアの前に立つが、男は外から戻ってきたところで、二人の姿を遠目に見て発砲し、逃げる。

そこからミルズがジョンを追うが見失い、逆にジョンに殺されかけるが、結局ジョンはその場を逃げ去る。


二人は再びジョン・ドゥの家へ。室内に入るために、女を買収してウソの令状を取り、彼の家の中を捜査する。
そこには、肥満男や強欲弁護士、そしてミルズ刑事の写真までもが置いてあった。
警察は本格的に、この家を捜査する。


土曜日

新たな殺人事件が起きる。
現場は、娼館とおぼしき、いかがわしい個室の並んだ店。
被害者は娼婦。
現場のドアに、 ”肉欲”(LUST)の文字。
部屋には、裸の男女が一人ずつ。
女は死体。
男は、下半身におかしな器具を装着させられ、恐怖で体が震えている。
男は、銃をノドに突っ込まれて犯人に脅され、凶器となった器具を性器に着けさせられて、無理矢理、女の性器に挿入するよう命じられ、やった、という。
これは、みだらな行い、ではなくて、ただ、女を殺すために、犯人に命じられた。
この男は、恐怖で少し錯乱状態。神様、神様とわめく。


夜の酒場で、サマセットとミルズが二人。
サマセットは言う、「ハッピー・エンドはない 絶対に」
ミルズは軽く、「逮捕するさ」と返す。
結局、話が合わず、二人は物別れする。
ミルズは、妻の眠るベッドに共に横になる。
サマセットは一人、寝つけず、ベッドから起きて、壁のダーツにナイフを投げては抜き、を無言で繰り返すのだった。




(4) 「こいつの勝ちだ」



日曜日

ベッドの上で若い女が死んでいる。
顔が血まみれ。鼻をそがれ、包帯を巻かれていた。
ベッドのそばの壁には、”高慢”PRIDE の大きな文字。

彼女は、自慢の美貌を傷つけられ、睡眠薬を手渡されて、自分で生きるか死ぬかを選べと殺人犯に突き付けられた結果、自殺を選んだ。
つまり、彼女は、猟奇殺人の被害者ではあるが、厳密には、殺されたわけではない。



サマセット刑事とミルズ刑事が車で警察に戻り、署内を歩きながら喋っているところへ、
男が一人、「刑事さん」と背後から声をかける。
連続殺人事件の犯人が、出頭してきたのだ。


シャツや両腕が血まみれのまま、警察に出頭し、その場で手錠をかけられる殺人犯、ジョン・ドゥ。
彼は拘留され、赤い服を着せられる。
取調室のマジックミラー越しに、殺人犯の意図を探る警察。


「銀行口座とか拳銃は? 手がかりはない。借金も、仕事の経歴もない。
口座は5年間、現金の出し入れだけ。
…分かってるのは、ともかく奴は金があり──教育もあり──完全な異常者だ」
名前も偽名。尋問もできない。

ミルズ刑事が、「奴が簡単に自首するわけがない…何かある。
奴は遊んでる ナメられてるんだ」と言うと、
サマセット刑事が、「初めてお前と完全に意見が合った、何かある」と返す。

だが何だ?
あと2人殺せば、目的は達成だ。
サマセットは答えを出さないまま。
「弁護士に聞こう」。


ジョン・ドゥの弁護士によると、この殺人犯は、あと2人、死体を隠している。
彼は「ミルズとサマセット刑事だけを、今日6時に──現場に案内すると」言っている。
その話に従い、「現場」に案内される、ミルズ刑事とサマセット刑事。
そこで彼らは、連続猟奇殺人事件の最後の2人の犠牲者が誰であるか、
また、その遺体の一部を見ることになる。






この映画の筋書きは、この辺で。
たいてい、ショックを受ける人は少ないが、あっけない結末に疑問を抱く人が多いようだ。
それというのは、この映画の最後で、連続殺人犯のジョン・ドゥが、みずから出頭し、彼が警察に案内した「現場」で、刑事の一人に射殺されるのだ。
それも、わざと、刑事を怒らせ、自分を銃で撃たせるのだ。
「こいつを銃で撃ったら、こいつの勝ちだ」、と制する別の刑事の警告も、むなしいまま。


この辺が、どうしても不可解なため、この映画は、不評だと思う。
そうしてまた、人を殺すことを好むこの国の人たちも、恥じ入ることになる。
それは、これだけ残虐な殺人を続けた殺人犯が、あっけなく自殺に近い死を遂げることは、通常ありえないため。
なぜ、このような最後が待っていたのか?


芸術的な作品として知られる本作は、こうして、ただの阿呆みたいな筋書であることを暴露される。
この作品の核となるのは、小説家の小説や、古い映画ではなく、もっと別の元ネタである。
そのため、暴露に次ぐ暴露が、待っている。
この映画では、この「暴露」が、最大のカギとなる。


この続きは、また別の日に、有料記事として、公開いたします。



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