映画「ブラック・スワン」:背中の秘密

今日は、映画「ブラック・スワン」の感想その3、無料記事です。

それというのは、今日もわたし、肩が痛い、というよりも、背中の肩甲骨のあたりが、痛い。

ちょうど、映画「ブラック・スワン」で、主演ナタリー・ポートマン演じるニナが、同じく肩甲骨の辺りの皮膚を、自分でひっかいて、傷だらけになる。
それを彼女の母親に見とがめられ、彼女の爪をハサミで切られるシーンがある。
だけど、じつに乱暴な切り方で、観ているほうがヒヤっとするというか、あからさまに、「それは、爪のほうが、痛いべ?」という、わざとらしいシーンである。

彼女、ニナは、そのようにして、自分の体を日々のバレエ・レッスンで酷使し、自分の背中を傷つけ、母親に爪を傷つけられ、心理的にも、自分で、母親に、そうして周囲の人間にも──という具合。

こういう話を、よその個人ブログで、いろいろ感想として述べてある。


今日は、「爪」というキーワードで、あらかじめ、そういう個人ブログを調べた。
だけど、肩が痛いわたしには、長文を読み進める気力がない。
母親はさておき、ニナさんは、はたして、ありうる人物像なのか?
あれは、母親はどうでもいいんだけど、つまり、母親が物語のカギだと思っている人たちは、たぶん、誤読。
正解は、ニナが、自分で自分を殺す、というのが、おとぎ話というか、実は、「白鳥の湖」の主役に抜擢されるより前から、彼女の精神はどこかおかしくて、バレエが直接関係あるのかはさておき、彼女自身、もともと精神障害者の一面を持っていた、というのが、示唆されている、ということ。


最近、ちまたで「メンヘラ」という単語を見かけて、精神障害の関係用語だと思ってたら案の定で、精神障害者っていう意味なんですね。
で、このニナの役を、メンヘラがバレエの主役に抜擢されて押しつぶされる、とか感想を書いてる人がいるそうだ。
それはそうだな。
だけど、これ、なんというのか?
やっぱり、聖書を読む国の人と、日本人とは、微妙に、反応が違う気が?


それというのは、彼女、最後にバレエの舞台「白鳥の湖」のシーンでは、黒鳥を舞う時に、CGで腕に黒い羽根が生える。
本物の鳥に見えるように。
だけど、この腕の羽、背中の肩甲骨のあたりから、生えたほうが、いいんじゃないのか?


というのが、わたしの私的感想。

ということで、この背中の肩甲骨の秘密、というのは、ただ、彼女は最初から、どっか普通の人間じゃないことを示唆しているのだが、ただの精神障害者ではなく、人間ではない、という感じだ。
まさに、聖書とか、共産主義とかの話を知っている人でないと、そういう反応は、できないのではないか?


実に簡単な話なので、前にこの映画の話をブログに書いた時、わたしは故意に、この翼の話、肩甲骨の話を避けた。
この映画、ニナの爪が痛そうなのは確かなんだけど、
それよりも、彼女、ニナの背中には、もともと彼女自身の妄想の中では、羽が生えていて、つまり、彼女、この映画の最初から、どこか人間ではなく、鳥である、の世界。
もう、ただの鳥だから、誰も彼女を止められない、みたいな。
性格とかの問題ではなく、ただ、獣としての彼女と、周囲の人間とのあつれき。

それは、舞台の上では、みんな白鳥とかの役だ、群舞は。
だけど、ニナだけは、舞台をおりても、鳥のまま。
だから、単純に、彼女を黒か、白か? と、つぶやくだけでは、何かが足りない。
だけど、それは、人間か、獣か、であって、共産主義とは、関係なさそうな。
まあ、よその国の映画のことだから、わたしには、わかりませんが。


そうだな、「黒か、白か」、って、マイケル・ジャクソンや、デビッド・ボウイみたいなミュージシャンでも、歌ってましたからね。
デビッド・ボウイの曲は、「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ」でしたっけね。
だけど、それはそれ、この映画は全然関係なさげ。
デビッド・ボウイの奥さんは、黒人でしたけど……
彼女、そういや、マイケル・ジャクソンのPVで、おとぎ話の王妃さま、みたいな役、やってましたね。
べっぴんでね。
彼女、ダンナの遺産の半分ほどを、相続するそうですが……



ついでに、なんか真面目に論じて申し訳ないんですけど、
映画でブラック・スワン役として登場するリリーさんは、たぶん、ジョニー・デップの娘の名前が元ネタですよね。
このリリーは、映画の中で、主役のニナと同性愛の絡みのシーンがあって、たぶん、関係あるのか知らないけど、ジョニデの娘のリリーさん(リリー・ローズという)のほうは、バイセクシャルなんだそうですけど。
シャレなのかね。 いや、シャレにならないような……


だけど、こういう映画の解釈の仕方は、この国では、邪道みたいなんで、わたしは、あんまり書かないことにします。
ちょうど、さっきこの映画のあらすじとか感想とかのページをグーグルで探してたとき、映画「セブン」についても論じてる人がいて、ちょっとそれを読んでみたら、案の定で、わたしとぜんぜん、映画の見方が違う。
これはマズい……
ということは、映画「ブラック・スワン」もまた……


ということで、ますますわたし、ブログに何か書くことが、無さそうな。


今日は、肩の痛みにトドメをさすつもりで、ちょろっと書いただけですが。



とりあえず、この映画のあらすじがわりと詳しく書いてあるページを見つけましたので、参考までに。
だいたい、このあらすじそのままの映画ですので、映画本編を観たことない人でも、わりと雰囲気がつかめると思います。


ブラックスワン あらすじ その1 
  
http://blackswann.seesaa.net/article/200664221.html

ブラックスワン あらすじ2と結末
  
http://blackswann.seesaa.net/article/200836099.html


映画「セブン」についても書いてあった人のページ。
<最高芸術の完成形が自死を予約させるアクチュアル・リアリティの凄み>
  
http://zilgz.blogspot.jp/2012/09/10.html

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Theme: 映画感想 | Genre: 映画
Category: 映画と聖書


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